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Amazonブランド登録と商標登録

このところ複数のお客様からAmazonブランド登録について相談を受けました。そこで、今回は「Amazonブランド登録と商標登録」と題して、簡単に触れてみようと思います。

Amazonブランド登録とは、Amazon市場でのフリーライド(他人のブランドに乗っかること)や侵害から自社ブランドを守ることを目的として、Amazonに自社ブランドを登録する手続きです。

Amazonサイトでの説明にもあるように、Amazonブランド登録を行うことで、商品カタログの編集を管理できたり、ブランド侵害をAIでプロテクトしてくれたり、通報をしてくれるなど、自社ブランド保護を効果的に行うことができるようになります。

加えて、登録者には、Amazonストアページの提供や、スポンサーブランド広告を出せるなど、マーケティング面でも便宜が図られます。

Amazonを活用したネット通販では、強力なブランド支援のツールなのですが、Amazonブランド登録の要件として、商標登録されていること(商標登録番号の提出)が求められています。登録ブランドの信頼性を担保する上で、Amazonとして商標登録を求めることは、まっとうな判断といえるでしょう。

もし、貴社が自社ブランドを既に商標登録しており、Amazonでのネット通販を行っている(もしくは、考えている)ならば、Amazonブランド登録は、是非、検討してみる価値があると思います。

一方、貴社が既にAmazonでのネット通販を行っており、自社ブランドの商標登録を行っていないのであれば、Amazonブランド登録を検討するとともに、貴社のブランドの商標登録についても検討をしてみることをお勧めします。

商標が登録されるまでには、ある程度時間がかかります。また、どんな商品・サービスについて登録すべきか、どの国で登録すべきか、など、検討すべきことも多岐に渡ります。

貴社のブランドを商標登録して、Amazonブランド登録の活用をご検討の際には、専門家へのご相談をお勧めします。

 

 (メルマガ「IPビジネスだより 2022年6月号」から転載)