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区議の偽ブランド品販売

初当選の足立区議が偽ブランド品販売(商標法違反)容疑で3月に書類送検されていたとの報道がありました。仏ブランド「アニエスベー」の偽物のバッグをフリマアプリで販売していたとのことです。(出典:朝日新聞 2023.5.24

選挙資金を得るためには、ここまでしなければならないのかといった声も聞こえてきます。結局、党は除籍となり、議員も辞職することとなりました。

報道によれば、本人は偽物だとの認識はなかったとのことですが、商標権の侵害においては、例え偽物であることを知らなかったとしても、登録商標のついた偽物を販売などすれば権利侵害を問われます。これは商標権のみならず、特許権や意匠権など知的財産権に共通の特徴です。

近年、インターネットの普及により、誰でも、手軽に、フリーマーケットで商品を販売したり、動画をアップしたりできるようになりました。このような状況で、商標権や著作権などの知的財産権についてのリテラシーを誰もが問われるようになってきました。

自分を守るためにも、知的財産の世界では「知らなかった」は通じないことを肝に銘じておきましょう。

 

(メルマガ「IPビジネスだより 2023年5月号」から転載)